Bloomington近辺は、実はライムストーン(石灰岩)の採掘場所として有名な場所で、Indiana大学キャンパスのほとんどの建築物、ダウンタウンの中心にあるCourthouse(旧裁判所)はライムストーンでできています。
今回行ったMcCormick's Creek 州立公園の大きな目玉は、その名の通り、川(creek)・渓谷(canyon)ですが、その岩盤(bedrock)はライムストーンでできていて、川の浸食作用によって削られたライムストーンの岩盤が見られます。
この公園に行って、インディアナのgeologyに興味を持ったので調べてみると、公園の自然の生成過程が見えてきました!
ながーーい歴史を簡単にまとめると、
(1)約2億5千万年前、インディアナはまだ海の底に沈んでいた。広い浅瀬の海底に石灰質の泥や砂が堆積し、層となった。それが次第に凝縮され、堅くなり、石灰岩を形成していった。
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(2)月日が流れ、土地が海水面上に隆起した。
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(3)約100万年前、土地を覆っていた氷河の作用によって、今のインディアナの一部の地形が形作られた。
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(4)約5万年前、最後の氷河作用で氷が南進して来たとき、氷が溶けて流れた小川の浸食作用により今見られるような岩壁の峡谷のほとんどが形作られた。
・・・という感じです。
何億年前、何百万年前、と言われても全然ピンと来ませんが、地質調査によって、これほど昔の出来事が想像できるというのは、かなりロマンチックですねー。
氷河や他の環境の変化によって、水の通路も歴史上、いろいろ変わってきたそうです。
しかも何億万年前に海の底に沈んだ物質が、現在の建築材料に使われていると言うのも、すごくおもしろいなぁと思います。あるものを見て、そこからどんどん想像力が膨らんでいくような、そういう感覚が私はとっても好きです。
ところで、実際の自然公園の様子ですが、何枚か写真でご紹介します。
公園入口近くにある滝です。
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