Mar 25, 2015

Women's History Month

コンベンションセンターにて。会場は女性ばかりで圧倒された。

3月8日はInternational Women's Day(国際女性デー)

それにちなんでアメリカでは、
毎年3月はWomen's History Monthとして、
女性にまつわるイベントごとが各地で行われます。

特に気にしたことがなかったのですが、
今回友達が
「ブルーミントン市主催のランチパーティーがあるよ〜!」
と誘ってくれたので、
気軽な気持ちで参加してみました。



本当に何も考えず気軽に参加したら、
「え、みんなドレスアップしてる!!」
と焦り・・。

私なんてジーンズで来ちゃったよ・・(・・;)

とりあえず、バフェ形式のランチを自分で取りに行き、
何やらスピーチが始まるというので待つことに。
欲張って、取りすぎました・・(^^;)

最初は、
正直言って、ほぼ女性だけ(数人男性もいたけど。市長とか!)
という環境が馴染めず、居心地があまり良くなかったのですが、
今回の最後に聞いたスピーチが衝撃的でした。
そして、5時間経った今でもその余韻が残り、
感動しています。

今年のWoman of the Yearに選ばれた女性は、
モンローカウンティの裁判官、
Valeri Haughton-Motleyさん。

彼女のスピーチが始まりました。

「今までのこの賞の受賞者の歴史を見ていたら、
私がこの中に入ってしまっていいのかと思うんですけど、、」
と謙虚に始まり、

時々見せる笑顔が、知的ながらもユーモアのある
雰囲気を醸し出している。

「小さい頃から◯◯になりたい、とか大きな夢を
持って、育ちました。」
「まぁ、そうは言っても、皆さんもそうでしょうが、
人生はそう簡単にはことは運ばずに、障害がつきものですよね」



「私は16歳の時にいとこの友達にレイプされ、妊娠しました」

開始1、2分でこの告白。
会場の空気が一気に緊張する。

「そして、出産する10日前に母が精神的な病気で
入院し、姉(か妹)も同じ場所に入院しました」

その後、少し息を詰まらせながらも、
母親や多くの人の助けを借りつつ、
大学、ロースクールを卒業したこと。

弁護士になり(40歳でって言ってたかな)、裁判官になったこと。


今では子供、孫、ひ孫もいて、
昨年3月は交通事故に会うという災難もあったけれども
「今日を事故から1年目の”アニバーサリー(記念日)”と呼びたい」

という、ものすっごくポジティブな言葉で最後の言葉を述べつつ
おそらく5分ぐらいの短いスピーチを閉めていました。




私のつたない言葉では伝えきれないのが残念ですが、
5分が一冊の本ぐらいの重みのある
ズシンときたスピーチでした。




私は先月少し悩んでいた時期があり、
精神医学の本や脳科学の本をしばらく読み漁っていました。

患者の声を集めたルポルタージュなどを読むと、
どれだけ多くの人が、このような悩みを抱えているのだろうと
辛くなる共に、
それらの疾患や悩みに向き合い、一歩一歩、状況を改善していく
努力をしている人たちのストーリーは、
いつも心に迫ってくるものがありました。

自然に、自分の悩みも客観的に見られるようになったり、
向き合い方を学んで、
とてもラクになっていくのを感じていました。

そういうことに敏感になっているというのもありますが、
今回のValeri さんの話を聞いていて、
彼女が精神的にどれだけ辛い時期を過ごしてきたのか、
どれだけの苦労を乗り越えてきたのか、
そして、どのように「今」が紡ぎ出されているのかを考えると、
どうしても涙がこぼれそうになりました。

ご本人も話されていましたが、周囲のサポートあってこその
「今」だと思います。

このような女性の生き方の話を聞くと、
それだけで大きな感動が生まれ、勇気が湧いてくるような
気がします!

彼女が本を出したら、真っ先に買いたいな〜(^^)/
Source: https://www.newsbarb.com/2015/02/15/city-bloomington-announces-recipients-annual-women-year-awards/

Valeri さん、誘ってくれたお友達に
今日は本当に感謝します。


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